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MEETUP
Haptic ×( ___ )Design?
「触れる」から新しいデザインの可能性を探求するHaptic Design Project。今さまざまな業界より注目高まる、触れるデザイン分野”Haptic Design”。Haptic Design Projectは、ヒトの五感のひとつである触覚に基づくデザインであり、身体を通じて自己と世界をつなぐ身体感覚中心のデザインでもあるこの新たなデザイン分野を、研究分野とデザイン分野の融合によって探求する取り組みです。
Haptic Design Projectは、触業(=HAPTIC DESIGNER)の誕生をゴールに2016年より始動し、初のアワードでは70を超える盛り上がりをみせました。本年度のテーマは、触れるデザインのデザイン手法=「わざ」の言語化です。
デザインの方法として既にHaptic Designを実践しているデザイナー/研究者が、着想から実際の制作プロセスを共有し、Haptic Designを実践するノウハウをみなさんと考えます。
Haptic Design Meetupは、Haptic Designを考える方の探求の場として隔月ペースで開催していきます。本イベントを通して「ふれるを考える」「ふれるをつくる」機会としていきます。
HAPTIC DESIGN MEETUP第8回のテーマは(Material)Design。今回のテーマは、まさに「haptic」を考える上で最も重要なテーマと言っても過言ではない、マテリアルの触感デザインの可能性についてです。
物質、素材、材料。わたしたちの環境をかたちづくる、さまざまなものたち。
例えば、快晴の天気の中で干した真っ白なシーツを思い浮かべると、思わず顔を埋めたくなるような感覚が伝わります。マテリアルとしての真っ白なシーツは、人の「感性」をくすぐります。では、その感性とは一体なんなのか。
今回、ひとの心地をコミュニケーション情報とするための計測技術の開発や、人のワクワク感、幸福感/ストレスを生理反応から明示化する技術といった、人の「感性」のメカニズムの解析を研究する信州大学の上條正義先生と、3Dモデリングツール、3Dスキャナー、3Dプリンター、CNCなど、様々な3Dデジタルツールを使いこなし、アーティストやクリエーター、設計者などの意図を理解し、映像から製造まで様々な用途に合わせた最適な3Dデータの設計やデジタルテクスチャーの開発を行う、株式会社DiGITAL ARTISANの3Dディレクター、小野正晴氏をお招きします。
デジタルツールを活用した、テクスチャデザインや新しい感性価値の創出に向けた取り組みと、実際に手に触れる素材などを起点とした人の「心地・感性」のメカニズム、2つの側面から議論します。その過程でHAPTIC DESIGNにおける(material)Designの手法を言語化し「わざ」化することを試みます。
今年のMEETUPから「Haptic Design Case Study」と題したショートトークとデモのコーナーを開催。毎回のテーマに関わる HAPTIC DESIGNの事例を紹介するコーナーです。
毎回3〜4テーマほどの小さなセッションを予定しています。今回はもちろん、(material)DesignにまつわるHAPTICな事例をご紹介します。
Case1:内田 英之(株式会社タイカ 多機能素材事業本部 αゲル営業部)
Case2:杉山 彩香(川上産業株式会社 プチプチ文化研究所 所長)
Case3:山本 義政(PIXEL.A 代表取締役社長)
Case4:吉川 久美子(株式会社エムクロッシング 代表取締役)
【プログラム】
19:00 ~ 19:10 オープニング 進行:小原和也(株式会社ロフトワーク)
19:10 ~ 19:30 プレゼンテーション1 小野正晴(株式会社DiGITAL ARTISAN)
19:30 ~ 19:50 プレゼンテーション2 上條正義(信州大学繊維学部)
19:55 ~ 20:15 Haptic Design Case Study
20:15 ~ 20:35 ディスカッション 小野正晴 × 上條正義 × 南澤孝太 × 小原和也
20:30 ~ 21:00 ネットワーキング
小野 正晴(株式会社 DiGITAL ARTISAN / 3D director )
3D技術を活用したプロジェクトの窓口・データ制作・ディレクションまで、制作にかかわるほぼすべての業務を担当。元はメーカーにてデザイナーとして働きながら、2014年より個人のデザインプロジェクト「FREE-D」にて、1年に1着、3Dプリンタより衣服を生み出す活動を開始。ADAA2016大賞 / 経済産業大臣賞 Youfab2016ファイナリスト。その後副業で様々なプロジェクトにかかわりながら2018年に現在の会社へ転職。最近の趣味は大型プリンターの樹脂テスト。
上條 正義(信州大学繊維学部 先進繊維・感性工学科 感性工学コース 教授
)
感性工学的計測手法による快適性評価などを行う研究者。心地を人に伝わる情報とするための感性計測技術の開発や、人のワクワク感、快適感を動作や心理生理反応から明示化する技術開発の研究に従事する。
小原和也(株式会社ロフトワーク/FabCafe MTRLプロデューサー)
兵庫県姫路市出身。法政大学卒業後、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科x-DESIGNプログラムにて、デザインプロセスにおける暗黙知の言語化に着目した研究活動を行う。2015年ロフトワークに入社、FabCafe MTRLプロデューサーとして様々な企画、プロジェクト、新規事業の創出に携わる。
モットーは 「人生はミスマッチ」。編著に『ファッションは更新できるのか?会議 人と服と社会のプロセス・イノベーションを夢想する』(フィルムアート社、2015)がある。あだ名は弁慶。
金箱淳一(産業技術大学院大学(AIIT) 助教)
1984年長野県 北佐久郡浅科村(現:佐久市)生まれの楽器インタフェース研究者 / Haptic Designer。博士(感性科学)。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)修了後、玩具会社の企画、女子美術大学助手、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科研究員を経て、産業技術大学院大学創造技術専攻助教、現在に至る。障害の有無にかかわらず、共に音楽を楽しむためのインタフェース「共遊楽器(造語)」を研究している。
南澤孝太(慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科(KMD) 准教授)
2010年 東京大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻博士課程修了、博士(情報理工学)。触覚を活用し身体的経験を伝える触覚メディア・身体性メディアの研究を行い、SIGGRAPH Emerging Technologies 等における研究発表、テクタイルの活動を通じた触覚技術の普及展開、産学連携による身体性メディアの社会実装を推進。日本バーチャルリアリティ学会理事、超人スポーツ協会理事/事務局長、JST ACCELプログラムマネージャー補佐を兼務。
協力:JST ACCEL 身体性メディアコンソーシアム
Haptic Design Meetup vol.8 Haptic ×(Material)Design
日 時 | 2018年11月6日(火)19:00-21:00(開場:18:30〜)
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場 所 | FabCafe MTRL 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目22−7 道玄坂ピア2F
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参加費 | 1,000円(ワンドリンク付き) |
定 員 | 75名 |
内 容 | 登壇者:上條正義/小野正晴/金箱淳一/南澤孝太/小原和也 |
※申込は外部サイトになります。